大波乱の2020年 平時に戻るのは?

年末年始の雪不足から始まった2020年も半年が過ぎ去ろうとしております。1月に入り何とか雪不足は解消されスキーシーズンもこれからと思われた時期に突如「新型コロナウイルス」 の問題が惹起され、日本国中未曽有の事態が起きてしまいました。お陰様で信濃町と隣接市町(妙高市・飯綱町)

では感染発症者はゼロ、長野県もクラスター発生は限定的で長野県の感染者は78名(6/14現在)、死亡者ゼロとなっておりますが、観光を主要産業としている当地はその影響(入込観光客が消失)が直撃されてしまいました。3月に入り、県内を含め観光地への来訪者は激減、山荘も含め多くの宿はゴールデンウィークを含め5月末まで休業を余儀なくされてしまいました。ただ今回の事態はこれまでとは異なり、国・県・町からのそれぞれ給付金・協力金・支援金が用意され我々商工業事業者に初めての恩恵が施され、大変に助かっております。今、マスコミ等で話題沸騰中の持続化給付金について、5/1に申請した事業者に未だ給付されない事態が多々あるようですが、当方の場合は6/2申請で6/9に給付され、とてもお役所仕事とは思えない事象もあった事をお知らせいたします。国による緊急事態宣言が解除され、6月に入り野尻湖にもバス釣りのお客様が戻りつつあり、他県ナンバーの来訪が目立つようになりました。しかし、これから7~8月の行楽シーズンを迎え、予定されていた様々な観光イベントは年内分は全てキャンセル、来年4月予定の善光寺御開帳も1年延期が決定されました。コロナ禍はこれからの第2波が心配されており、都会からの来訪者が増える事による感染者の来訪が心配されており多くの観光業者はそのジレンマに陥っております。宿泊業では既に倒産してしまった宿も多々発生、今後も増加が見込まれております。中には、コロナ禍による廃業を目指す人(事業者の責任?が逃れられる)も居るとかで苦笑してしまいます。山荘はコロナ禍に見舞われる前は、事業継承の話が出ており、今号の山荘通信で皆様にその概略をお伝え出来るかと考えていたのですが、その計画は中断してしまいました、今後コロナ禍の収束目途が立てば復活する見込みです、詳細を山荘通信91号でお伝え出来るよう願っております。

余談ですが、赤倉GHの所在地赤倉温泉スキー場には豪州人の経営するホテル等が多々増えておりスキーシーズンには大勢の豪州人が就労しております、その彼等に3月半ば過ぎ国より帰国命令が発令され大使館が仕立てたバスで急遽空港まで搬送、半ば強制帰国させられた人が多々居たとか、それに従わなかった人たちは未だ帰国叶わず、仕事も無く国内に滞在中で、これからスキーシーズンを迎える豪州を想い悶々とした生活を余儀なくされているとか、同情を禁じ得ません。県内にも野沢温泉・白馬スキー場には同じような環境下の豪州人も多々居られるようです、彼等が今年のスキーシーズンには、国内で安心して各々のスキー場で働ける環境が戻る事を願って止みません。

今後の山荘(野尻湖)周辺行事予定

前述のとおり、現時点では今後の観光イベントは全て中止となっております。登山も山小屋の営業を行わない場所が多々あります。今夏の信州旅行等は十分に調査の上ご計画を立てられてご来訪下さい。尚、山荘はこれまでと変わらず通常営業いたしておりますので、ご来訪いただけますようお待ちいたしております。

奥信濃ファミリークラブについて

3月末にご案内させていただいた今年度の奥信濃ファミリークラブ企画、今年も若干の入れ替わりがありましたが例年通りの100名様程度のお申込をいただきありがとうございました、件数は同じでしたが売上金額は増加いたしました。今年は前述のコロナ禍に見舞われ、3・4月の山荘売上はほぼゼロに近く、奥信濃FCの売上で救われた思いです。お届品の状況については現在順調に推移しており6月分については今月末のサクランボ(紅秀峰)、ベーコンを残すのみです。
昨年急増したアカシヤ蜂蜜が今年更にご注文が増え、現在100本超のオーダーを頂き驚いております。当方が昨年来嵌り定期製造中の「ミード酒」造り(アルコール1%未満の清涼飲料水)も関係?…。これから、ご旅行等で留守になる場合にはお早めにご連絡いただけますようお願いいたします。

百名山登山50座達成!

当方の百名山登山計画、50座目を5/28奈良県大台ケ原の日出ヶ岳(1695m)で達成しました。今年はコロナ禍による登山自粛要請が有り、絶対に遭難しない山の選択での結果です。非常事態宣言発令が解消され、感染者の少ない三重県伊勢市に宿を取り翌日奈良の当該山を登頂しました。今年は夏山登山自粛ムード蔓延中、登山愛好家には残念な状況です。当方も百名山は諦めておりますが、一座でも増やしたいと考えています、現在今年の最大の願望は北海道知床斜里岳登頂、年齢体力とのチキンレースです。

[編集後記]

◎山荘通信90号をお届けます。コロナ禍による不自由な生活が続いておりますが皆様如何お過ごしですか?当方も前述した5/28の登山まで山荘に巣籠状態が続いておりました。一日の最大の楽しみが県境を越えた♨行きとなり、ほぼ毎日通いお陰様で元気に過ごしております。国からの県境を越えた移動自粛要請は完璧に無視しましたが、県境移動自粛要請こそ意味の無いものと感じております。

◎大台ケ原登山ですが、非常事態宣言解除直後の大規模県外移動で慎重に対処しました。宿泊先ホテル・食事予定の料理店等々訪問予定先全て可否を確認し、車も悪戯されても構わない車での訪問等々、余禄は立ち寄ったガラガラ状態の伊勢神宮下宮内宮参拝、今後こんな伊勢神宮参拝は二度と経験出来ません。

◎事業を立ち上げて満41年、初めての経済危機に見舞われ前述のとおり国からの持続化給付金を得ました。受給条件が前年同月から50%以上売上減少で5月の売上ゼロを待っての申請でした。ネットによる申請が原則とかで、ネット知識脆弱なアナログ人間な私はサポート会場に完璧に整えた必要書類を携え出向きその場での申請手続きが功を奏したようです、6/2の申請で一週間後の6/9に口座入金、その頃持続化給付金事業の様々な問題が報道されていた時期と重なり、そんな事も早い振込になってのでは…と想像しています。私の知り得る範囲ではこれまで農業者には様々な補助金や給付金が施されておりましたが、商工業者には初めての給付金だと思っております。

◎遅ればせながら、3Gガラ携帯所持していた私ですが本日スマホデビューしました。知人からの紹介でネットにて簡単に出来るとの言葉を信じサポートを受けながらの手続きで完結してしまいました、懸案だった電話帳の移行も無線で簡単に移し換えられた事に驚愕…言葉がありませんでした。知人には感謝感激雨あられ…当分頭が上がりません。[輝]