2008年8月末 野尻湖から
2008年夏の行楽シーズンを終えようとしている信州野尻湖畔です。今年は早い梅雨明けには恵まれましたが、安定した夏のお天気は7月末からとなりました。しかし、都会で起きたような猛暑には遇うことなく名実ともに避暑地であることを証明してくれました。山荘のダイニングサロンには冷房を備えており、毎年夕食時には利用していたのですが今年はとうとう一回も電源を入れずに済みました、その原因はサロンの照明をシーズン前に白熱電球(1080w)から電球型蛍光ランプに変更した事も起因していると思われ、その余禄?として8月の電気代は前年比30%も減少して思わずニッコリでした。電球型蛍光ランプの宣伝文句「使えばお得!電気代1/4・発熱量1/4・寿命3倍」のふたつは証明されたようです。こんな事であればもつと早く交換すべきだったと反省してます。
7・8月に山荘ご利用いただいたお客様からは「涼しく快適に過ごせた」と皆様大変に喜んでご帰宅いただいたようですが、野尻湖へのご来訪のお客様の減少傾向は相変わらず継続しております。特に7/26の野尻湖灯篭流し・花火大会の人出は、私には30回目の花火でしたが過去最低の人出だったようです。特に、ガソリン代高騰の影響を受けて車での来訪件数が激減してしまいました、山荘前の野尻湖周道路も年に一度の花火大会夜の道路渋滞の機会?を逃してしまいました。また、今年はレンタカーでのご来訪者が多いように感じます、今年の行楽は「鉄道+プリウスレンタカー」に人気が集中してしまったようです。ここに来て原油価格の値下がりが起きているようですが、早く末端価格への値下がり実現を一日も早く願うものと、政治の貧困を感じます。
山荘は来年4月で満30年を迎え、私も小額ですが今年から既に年金受給者となりました、これから真剣に今後の山荘をどのようにマネージメントするか考えなければならない時期が到来しました。私が今までのように体を動かして出来るのはせいぜい10年か?と考えております。娘が山荘を継ぐ事は100%あり得ません。どうぞ、山荘通信をご愛読いただいている皆様、忌憚のないご意見・ご助言・ご提案等がありましたら何なりとお聞かせいただけますようお願いいたします。
今後の山荘(野尻湖)周辺行事予定
9/20 関川関所まつり
9/21 第8回妙高サマージャンプ大会・赤倉
9/28 チャレンジフェスティバル in d信州信濃町
10/4~13 妙高四季彩芸術展
10/12 秋山登山・黒姫山(9/8より受付開始)
10/26 紅葉の妙高山麓エコトレッキングin池の平
11/1 野尻湖わかさぎ釣り解禁
11/19 小林一茶忌・俳句大会・新そば会
奥信濃山荘会員総会のご案内
今年度の山荘会員総会を下記の日程で開催いたします、山荘会員皆様多くのご参加をお願いいたします。
◎日時:11月22日(土)夕食までに山荘にご参集下さい。
◎ 予定:22日夕食時に総会・懇親会を開催いたします。翌日23日に新蕎麦会等のイベントを開催いたします。
◎参加資格:山荘会員とご家族の同伴者に限ります。
◎費用:会員ご本人はご招待、同伴者は会員利用料金。
無農薬合鴨農法米作り奮闘記
現在私が生産にチャレンジいたしております無農薬栽培合鴨農法天日干し新潟コシヒカリ米作りに関し、奮闘中の状況をお知らせいたします。それは永年山荘で使用している無農薬コシヒカリ米を栽培している上越市三和区の富永氏との酒席での何気ない会話が端緒でした。「こだわりのある、安全・安心・美味な米作りをしませんか、私は労力面で全面協力します」でした、彼の行っている大規模米作り地域では、天日干しのハサ架けは死語なっているようで、新潟県下ではハサ架けは山間農地に残るだけのようです。機械の乾燥機も最新のコンピーターが組込まれており天日干しと変わらない食味が出せるようになっているとか、その為この地域では現在ハサ架けをする人は皆無のようです。今回は富永氏の所有する農地で小さめの二反三畝(約700坪)の農地だでの農業といたしました。準備段階の代掻きと苗作りは富永氏に任せ、5/14の田植えが私の初めての挑戦となりました。田植えも乗用田植機なので素人でも少し曲がるものの楽々短時間で完了、少々拍子抜けしたものでした。田植の一週間後、合鴨の孵化したばかりの雛が到着・放鳥、合鴨農法の開始です。鴨の雛を外敵か守るため、田んぼの周囲の畦をマルチでまず覆い草の成長を防ぐ作業、空には天敵のカラスも多数飛び交っており釣り用のテグスやネットで覆う大仕事、外敵の侵入をぐ為畦に電気柵の設置等ハード面が結構大変で、合鴨農法の大変さを実感させられました。しかしその鴨のお陰で7月半ばまでは田んぼには全く草は生えず、鴨の威力を見せ付けられました。7月になると鴨も姿は完全に成鳥となり空からの脅威は無くなりますが、キツネ等の外敵はまだ侮れず電気柵のガードは必要です。田んぼら水を払う7月末には鴨もお役御免となり、それから美味しく食せる時期まで育てるのが一大事である事を知り(人間のエゴ?)合鴨農法の奥深さを痛感しました。鴨を飼育するには水場が必要、餌を求める鳴声の大きさに近隣に住宅のある場所は不可、また大食漢の鳥でその飼料代もバカになりません。田んぼの鴨小屋の近く稲の背丈が他の場所に比べ背が高く育っており、それは肥料豊富な証拠とか、しかし風が吹けば簡単に倒れてしまう弱点もあるとか中々興味深い米作りです。本日現在は稲・鴨ともに順調に育っておりますが、これからの台風が一番の脅威です。稲刈りまであと一ヶ月、天日干しに約二週間程度必要とか、果たしてどうなります。天日干し用のハセ架けも、お盆前の8/8に丸太と荒縄で作り上げました(農業芸術です)それも台風が来れば倒壊の恐れもあり不安は尽きません。若しこのまま順調に収穫になれば、是非皆様に究極の安全・安心・美味なコシヒカリ米をご賞味いただきたくお買い求めいただきたいと思っております、どうぞ宜しくお願いいたします。
[編集後記]
◎山荘通信51号をお届けいたします、本来は7月上旬に発行の予定でしたが、前述の米作り等の多忙にかまけて遅れましたどうぞご容赦下さい。
◎昨年から企画した山荘の長期滞在制度、今夏は5組ものご利用があり驚きました、団塊の世代のご利用が始まっているようです。しかしそれに水を差すガソリンの高騰、車の利用控えが悪影響します。政府は漁師には補助金を出すようですが、今の時期こそガソリン暫定税率の撤廃が必要だし、石油備蓄基地の原油だって放出すべきです。政権交代しないと駄目なのでしょうか、それには時間がかかりすぎて・・・・寂しいものです。
◎赤倉GHお陰さまで順調に機能いたしております、もっともお客様のご利用より、毎日温泉利用の私にメリット多々ですが。これからは長期滞在のお客様用に活躍してくれそうです。[輝]