千曲川氾濫の長野市被災地は

10月13日襲来した台風19号の豪雨(100年に一度の大雨想定雨量を10mm+超過)は長野県下東北信地域の千曲川流域の各地に甚大な被害を齎しました。マスコミに取り上げられる機会の多かった長野市穂保・長沼・赤沼地域以外でも佐久穂町・佐久市・小諸市・東御市・上田市・千曲市でも多くの地域で人的建物被害が多々起きてしまいました、被災された皆様には心からのお見舞いを申し上げます。
長野県に移住して41年目の私ですがこのような被害が身近で起きた事は初体験でした。お陰様で野尻湖畔は豪雨による被害は皆無でしたが、倒木による電線の切断等々が町内各所で発生復旧に多大の時間を要し、12日夜から60時間強の連続停電を強いられた事が被害と言えば被害でした。幸い当方は赤倉に避難場所?を所有しており、夜間は連日避難出来ましたが、復旧の見込みの立たない停電には閉口、東日本大震災の計画停電より深刻。私が議員時代に導入に賛成して設置した行政防災無線装置(各戸に無料設置)も停電となると、内蔵の電池で機能する筈も設計が古く単2乾電池使用で短時間でダウンの全く役立たずの製品、停電で本当に困っている住民には情報が伝達されなかった現実。せめてリチウム電池とか非常灯等に内蔵されている充電式の電池内蔵の新しい製品を何故導入出来なかったかの検証が必要と感じております。携帯☎も充電出来ないと無用の長物、電気の有難味と、自動車も充電の為必要を改めて痛感させられた三日間でした。

以下の文章は伝聞情報で一部不確かな部分もあると思いますがその点をご了承の上ご覧ください。今回の千曲川氾濫で度々マスコミにて報道されている長野市穂保・長沼・赤沼地域の千曲川堤防越水による堤防決壊洪水被害、そもそもその地域は国が定めた?千曲川洪水に備えた遊水地でもあったとの事。話は昭和30年代に遡り、田中角栄が建設大臣?の頃、千曲川氾濫を防ぐ為に現在の中野市立ヶ花地区の千曲川が狭くなっている箇所(新潟県に言わせるとその箇所は信濃川の自然防災ダムの機能を有する場所とか)を拡張する計画を、下流の新潟県下信濃川流域洪水の危険性が多いとの事由で絶対に許可しなかったようです。その当時、当該地域は(地名に沼)ほとんどが水田(遊水地)だった事もあり、堤防を整備したものとか。その後、経済成長が起こり水田から果樹園への転作が行われ(収益増を求め)、農家が仕事場の近くに自宅を建設すると、一般の人も自宅を造るようになったそうです。今回100年に一度の大雨が起こり、災害が忘れた頃に来てしまったようです。最近の気候は地球温暖化の影響もあり、11月中に台風29号まで発生したように、何が起きても不思議でない時代です。今回堤防が決壊した箇所はスーパー堤防のような機能を兼ね備えた越水・浸食に対応する堤防として修復したようですが、その他の箇所は旧態以前の堤防となっており、次に決壊しそうな箇所探しが行われております。千曲川流域の堤防を全てスーパー堤防に造り変える事など不可能であり終の棲家を構えるには、その地の歴史等々を十分に調査・確認して自己責任にて対応せねばなりません。

かく言う、奥信濃山荘の本館宿泊棟は30度の傾斜地に建設された建物で、行政から急傾斜地建物の指定(その昔は建設許可を与えたにも拘わらず)を受けております、建設後50年近く経過しておりますが、これから何も起きずに過ごせる事を願っております。因みに、玄関・ダイニングのある新館は全く問題ありませんので申し添えます。

北海道旅行記(通算9回目)

10月16日から予定していた恒例の北海道旅行ですが、台風19号の影響で停電が続き出発が危ぶまれましたが、15日昼過ぎに停電も解消し無事出発する事が出来ました。

今回は登山の予定は無しのドライブ旅行、17日4時半小樽港発一路稚内を目指日本海オロロンラインを北上。一般路なるも高速道路並みの時間で、立ち寄りを楽しみにしていた増毛町国稀酒造は営業前で割愛、朝食はJR留萌駅の鰊そば、昼食もJR音威子府駅の駅そば店を訪ねるも休業日につき、道の駅にて代替品を食し◎。その後サロベツ原生花園探訪、夕刻前に稚内ホテル着。夕食に訪ねた一軒目の居酒屋は×、はしごした二軒目のおでん屋◎にて救われました。
18日は稚内公園・ノシャップ岬訪れサハリンを眺めた後、C君の右後輪が釘拾ってパンク寸前を発見、テンパータイヤに急遽履き替えGSへ直行、無事修復。時間を少々浪費するも、宗谷岬を経て本日のメイン、日本一金持ちの漁協がある猿払村にて美味なホタテ料理を満喫の昼食◎、酒を嗜めなかったのが最大の後悔、その後はオホーツク海を左に見つつ紋別市にて宿泊、その夜はホテルレストランにてステーキ夕食◎。
19日はウトロに宿泊予定なるも午後からの天気が下り坂、サロマ湖見学後予定を変更、昼食を北見市のオホーツクビール館◎に変更、当日の私の運転は終了。北見市に入る頃から予想通り雨が当たり始め、観光は諦めウトロのアイヌの末裔が経営する♨宿へ直行、毛ガニ鹿肉を含む自然素材の料理を満喫◎。
20日も雨は降り止まず、同窓生の斜里町長表敬訪問後は知床観光も諦め羅臼峠を越え標津を経て浜中町霧多布岬へ昼は寿司店にて天然雲丹丼◎(銀座久兵衛の雲丹は特別養殖品とか)そして厚岸町Aウロコにて生牡蠣◎をおやつで堪能後釧路のホテル泊。
21日は帯広にて同窓生と面談後、新得の新蕎麦をお昼に食し△小樽のホテル泊。
22日は私を北海道の虜にした大先輩がこの5月に逝去されていた事を知り、急遽弔問で札幌の自宅まで、弔問後友人夫妻とジンギスカンの昼食を楽しみ小樽に戻り夕刻のフェリーにて帰宅と相成りました。
半世紀お付き合いさせていただいた札幌の大先輩、渡道して連絡を取り初めて知り大変に驚くと共に、愕然としました、享年89歳の大往生、大変に残念ですご冥福を祈ります。

[編集後記]

◎山荘通信88号お届けいたしました。異常気象三年目、とうとう大変な災害を引き起こしました、被災した建物は三千数百軒以上とか、信濃町の世帯数以上の被害件数です。原因を異常気象と片付けず、異常気象も人的要因による事由も多々有り。

◎百名山登山は今年登山とは言えない筑波山・八幡平2座で49座滞留中。当方の健康寿命も残すは1年となりました、来年は是非斜里岳を町長推薦のガイドさんと登頂したいと熱望。
昨年北海道の濁川温泉のご主人から教示されたハニーワイン(ミード酒)造り順調に推移、お客様には無料試飲にて好評中!難点は仕上がり品の味に微妙なバラツキが出てしまう事、発酵の過程に問題があるのか?判りません…
この5月に購入したC君絶好調、半年で12000Km以上も走行、もっとも、5月の東北・先月の北海道で4400Kmも走った事が約1/3。通算燃費も16Km/ℓと大変な経済車、これから冬タイヤ使用でどうなりますか…?

◎この年末年始、山荘は長期滞在のご家族2組予約が入り長期滞在のお客様の受け入れNGです。赤倉GHは毎年ご利用のお客様が今年は休止で受け入れOKです。山荘も一般対応のお客様の受け入れはOK、どうぞご利用ください。[輝]