2011年 早春 野尻湖から

信州野尻湖畔の積雪はこの一週間で一気に減少1メートル程度となりました、ここ二日続けて日中は10度超え、更に春が近づいております。
昨年12月には雪不足が心配されましたが、クリスマスの頃から一気に冬型天気に転じ、急激な豪雪と寒波に見舞われた野尻湖でした。 一月中はまるで冷凍庫に閉じこめられたような日々が続き、太陽もほとんど顔を見せる事もなく山荘の水廻りもあちこちで凍結トラブルが発生(原因の一つに1月にご来訪されたお客様が減少し暖房を焚く機会が減った事由もありますが・・・)、これまでに経験し得なかった出来事です。
しかし、今年の雪は長野県より新潟県に大量降ったようで長野県は当地信濃町を離れると大した降雪はありません。山荘の所有する赤倉GHは山荘とは直線距離で7Kしか離れていませんが違う世界、現在の残雪も比べ物になりません。 前述のとおり、ここ数日で当地は一気に春の訪れを感じるようになりました、昨日も快晴のお天気でしたが周囲の山々の景色は春霞?に包まれ山荘周辺の野鳥の活動も活発になり泣き声も賑やかになりました。
野鳥と言えば、寒さ厳しかった1月から約一ヶ月半くらい、珍鳥?赤ゲラが山荘玄関階段下のプロパンガスのボンベとストーブ用の楢薪を保管している場所を塒にしておりました。 初めは朝7時前後、新聞を取りに玄関を出ると黒っぽい大きめの鳥が飛び立つのに気が付いたのがきっかけでした。 その後鳥の種類確認の為、音を立てぬように新聞取りを行い赤い模様を確認赤ゲラと判明いたしました。赤ゲラ君はつがいでは確認出来ませんでしたが、悪天候の朝はだいたい毎日確認しておりました。
ストーブ用の楢薪の外皮がけっこう剥がされていましたので餌場としていたのかも知れません、残念ながら好天が続き始めたここ1週間はその姿を見かけなくなってしまいました。しかし、赤ゲラは山荘では良く見かける鳥、これから周辺の木々の赤ゲラを見る楽しみが増えました。 鳥と言えば、今年は長野県でも鳥インフルエンザに罹った野鳥の屍骸が発見されましたが、養鶏場には感染が拡がらず県としては安堵しておりました。 このインフルエンザ、私も生産に携わっている合鴨農法の米作りにも影響が出そうで心配をしております。 実際、合鴨農法の合鴨は雛になったばかりの合鴨を田植え直後の田んぼに放ち、田んぼから水を抜く7月末までの2ヶ月程田んぼの水面にて泳いでもらい雑草対策・合鴨の糞による有機肥料利用・水かきによる土の攪拌等を得る農法で、8月には合鴨と米作りは完全に縁が切れます。インフルエンザは9月以降の渡り鳥飛来が原因と言われており、合鴨農法に係る期間中には合鴨がインフルエンザに罹る可能性はほとんど無いと言われておりますが若し9月以降、合鴨が人間に食されるまでの間に感染が起きればマスコミ報道等で合鴨米イコールインフルエンザ汚染米との風評被害に襲われる事となりそうです。
ここ1年の日本に於ける鳥インフルエンザの拡がりを考えると、膨大な経費と手間をかけて合鴨米を作るリスクを無視出来ない時が来てしまったようです。 マスコミ報道もそのような事をもっと正しく伝えて欲しいものです。
私は今年も合鴨米作りには挑戦を続ける予定ですが正直なところ収穫後の不安は残ります、「美味い米は食いたし、売れない合鴨米大量在庫の悪夢?」。 この1月末の厳寒の昼間山荘周辺は2時間近く停電しました、山荘は薪ストーブがあり助かりましたが、この時期電気無ではほとんどの暖房機が使用不可、困った家庭や事業所が多かった事でしょう。原因は大雪による架線の断裂で、大雪に阻まれてその箇所の発見に時間を要したとか、停電中電力会社が広報車を出して停電のお詫びで走り回っていたのが印象的でした。若しその停電が深夜だった場合、当地には独居老人宅も多く暖房不可、電気毛布不可、水道管凍結等々から恐ろしい事が想像されます。100%電気に頼る生活は田舎では不可の教訓です。

2011年第29回奥信濃ファミリークラブについて

皆様にご愛顧いただいております表題のファミリークラブ、今年で29年目となります。この1月に昨年度のお取り扱いを完了、現在その未収連絡等残務整理と昨年度の反省等をいたしております。
左記に記しましたとおり合鴨米についての心配を抱えた新年度となりますが3月末を目処に新たなご案内文書をお届けするよう準備いたしておりますので宜しくお願いいたします。
手前味噌になりますが、当方の燻製についてはお褒めのご意見を多々いただき有り難うございます、昨年は公言しておきながら実現出来なかった大型スモーカーの新設を雪融けと共に必ず着手・完成させ通年安定した温度管理下による冷燻作りに取組む所存です、どうぞ今年度もこれまでと変わらぬご愛顧を賜りますようお願いいたします。 尚、送料についても若干値下げの方向で鋭意運送会社と交渉いたしておりますので申し添えます。

ペレットストーブ利用報告

前号の山荘通信でお知らせいたしました山荘のペレットストーブについてその結果をお知らせいたします。
結論から言えば◎でした、着火してから温度の立ち上がりは薪ストーブと全く変わりませんがその着火の楽さは何物にも代えられません、ペレットに少量の灯油をかけての着火100%ミスはありません。従前の薪ストーブでは着火用の小枝や薪の乾燥状態で不着火が多々ありました。肝心な暖かさですが、薪ストーブと全く同一(ペレットも木質だから当り前?)ストーブの前から離れられなくなる現象も同一。そしてランニングコストですが、山荘のサロン(広さ約30畳)にて終日燃焼させた場合ペレットを40k消費します、金額にして¥1800と灯油とほぼ同額程度でした。特記すべきは完全燃焼の為、燃焼後の灰と煙突に溜まる煤が些少であること、今季はまだ煙突掃除を一度も実施しておりません。このストーブは煙を出す事が禁じられている都会でも十分使用可ではと思われます。当方は電気を使用しない国産のペレットストーブを購入しましたが、友人は電気ファン付の外国製ペレットストーブを購入、その煙突はFFクリーンヒーターのように壁から外に出すだけの構造、マンションでも設置可能な暖房機でした。ただ、都会でご使用の場合ペレットの購入先(都会には無く遠方)と送料に(高額になる)ご留意下さい。

[編集後記]

☆ 山荘通信60号をお届けいたします、今年も4回発行の予定といたしております。

☆ 前号に記しました、格安韓国製スタッドレスタイヤの使用感想ですが見事な◎です、全く国産品と遜色無、山荘の送迎車に装着しましたが赤倉GHへも2駆(FR車)で楽々往復出来ます韓国製タイヤ恐るべし。完全に癖になり、1月に入りSVXのタイヤも当該製品へ、価格1/3は大変な魅力です。

☆ 一昨日のニュージーランドの大地震、邦人を含め大変な被害が出ているようで被災者には心からお見舞い申し上げます。今後マスコミは完全に地震被害にジャックされてしまいます、これにほくそ笑んでいる輩が多々いるとか(政府・民主党・相撲協会等々)、彼らに対する怒りを決して反故にしてはなりません。

☆ 山荘のHPへのアクセス数が年末年始にとうとう一日1000件を超えた日が出ました、とんでもないお年玉?と驚いていた矢先、一月半ばにプロバイダーの都合で、数日のブランクの後「独り言」の様式がブログ風に変更されてしまいました。それ以降アクセス数は一気に減少・・・?何故・・・?

☆ 山荘は地デジ電波の届かない地域、雪が溶けたらデジサポ長野が対応するとの事、長野県も光通信で地上波テレビを見れるようにすればと当方も担当者も思うのですが何故出来ないのでしょうか、隣接新潟県はOK、これって利権がらみ?[輝]